松本ESテックのオンボーディング〜導入研修〜

桜の季節、真新しいスーツを身にまとい、少し緊張した面持ちで松本ESテックの正門をくぐった新入社員たち。私たちは「オンボーディング(On-boarding)」と言う考え方を大切にしており、現場OJTに入る前に、新しい環境に馴染んでもらうための導入研修を実施しています。このコラムでは、財務・総務部で実施する、研修内容とその様子をご紹介します。
オンボーディング(On-boarding)とは・・・

オンボーディングとは、船や飛行機に乗っている状態を指す言葉です。新しく加わった仲間が、私たちのチームという「船」に馴染み、安心して本来の力が発揮できるよう、伴走するプロセスを意味しています。
松本ESテックの新入社員研修は、単にスキルや知識を「教える」だけではなく、不安や期待を共有しながら一人ひとりと向き合い、習得状況に合わせ、研修計画をアップデートしながら進めていきます。
学生から社会人への第一歩

入社式では、社長より辞令の交付とネーム入りの作業着が手渡されます。緊張の中、一人ひとりが自己紹介と抱負を述べ『今日から社会人になり、松本ESテックの社員になったんだ』と、改めて感じた瞬間でもありました。
研修スタート
初日のカリキュラムは、就業規則や社内ルールの説明から始まりました。前日までは「学生」として自由だった彼らにとって、数多くの規則やマナー、法的な決まりごとなどによる「社会的責任の重さ」は、少し窮屈に感じられたかもしれません。しかし、ルールを知ることは自分自身を守り、共に働く仲間を守ることでもあります。そして何より、「社会人」としての自覚が芽生える瞬間ではないでしょうか。
社外の方と学ぶビジネスの基礎知識
入社翌日から2日間、社外での新卒一般知識研修を受講します。この研修では、他の企業の同世代新入社員の仲間たちと机を並べ、ビジネスマナーやコミュニケーションの基礎体力を養います。社外の方とのコミュニケーションの中から刺激を受けることも、一歩前へ進むための大切な要素の一つです。
最大の難関「電話対応」
新卒一般知識研修を終えた翌日から、再び社内カリキュラムに戻り、インプットした知識やビジネスマナーを実践します。その他、外部研修参加時の報告書の書き方、その際にかかった交通費の精算方法、勤怠に関する申請方法など、様々な社内での「ルール」を経験しながら、少しずつ私たちの「チーム」になじんでもらいます。ビジネスマナーのアウトプットでは、一般的には新入社員ビジネスマナーの登竜門とも言われている、緊張の「電話応対」が待っています。
会社の顔となる瞬間

「はい、松本ESテックでございます」たった一行のフレーズですが、初めて「会社の顔」として外の世界と繋がる瞬間のプレッシャーは計り知れません。実際には、敬語の使い方がおかしくなってしまったり、相手の方のお名前を聞きそびれてしまったり、と、慣れない応対に冷や汗をかく場面が多々ありました。電話を切った後、大きく深いため息をつく姿も目にしました。それでも、心から嬉しく、感心したのは、彼らの「姿勢」です。「失敗したらどうしよう」と受話器を遠ざけるのではなく、「まずは自分が取るんだ」という強い気持ちで、ワンコールで受話器に手を伸ばし続けてくれたこと。ぎこちない敬語は、これから経験を積めば必ず「自分自身のスキル」に変わります。でも、その「前向きな熱意」は、今しか持てない純粋な武器です。彼らのその姿勢に、教育担当として、そして一人の先輩として、胸が熱くなる瞬間でした。
レポートに挑戦、松本ESテックの製品と工程を改めて調査する

松本ESテックは、「電磁鋼帯を素材としモーターコアを製造販売」している会社です。当社の事業はこの1行だけで収まってしまいますが、「電磁鋼帯」も「モーターコア」も実はとても奥が深い製品です。新入社員の導入研修では、この「電磁鋼帯」と「モーターコア」そして当社の「製造工程」について調査し、レポートを作成してもらっています。製造現場に入ると、「電磁鋼帯」とはなんなのか、「モーターコア」とはどのような製品なのか、そしてそれらを製造している自社の製造工程は・・・をじっくりと腰を据えて調べる時間はなかなか作ることが出来ません。自分の手で加工する素材の特徴、特性、価値を知ること、製造したモーターコアがどのように使われていくかを理解することは、品質や意識の向上にも繋がります。今の目線でのレポートを、是非、数年後に見返してもらいたいと思います。
豪華なランチタイムで和む時間

入社1週間がすぎ、連日の座学や緊張の電話応対で少し疲れが見え始めた頃、以前ビュッフェランチでお世話になった鮨割烹「こばやし」さんが工場の食堂を豪華に彩って下さいました。この日のランチは江戸前寿司、特製豚汁、サラダ、デザートなど豪華絢爛です。美味しいものを囲むと、自然と言葉が弾みます。45分という短い時間でしたが、まだあまり会話をしたことがない先輩社員と打ち解けて話すことができる、食事だけではない貴重な時間でした。おいしいランチをお腹いっぱい堪能し、眠くなってしまいそうな午後、レポート作成の研修は続きました。
初めての安全パトロール

どのような職場でも「職場の安全性」は重要です。入社したての社員は先輩にとっては「常態化」してしまっていることを「新しい視点」で気づくこと、感じることが出来ます。導入研修では、KY、リスクマネジメントのDVD学習を経て、現場の危険をチェックする「安全パトロール」研修を実施しています。危ないと思える箇所を指摘し、改善策までを考えるこの研修は、当社の提案制度の練習にもなります。出来上がったレポートは工場長に提出し、今後に繋げます。
モーターコア製造の現場に向けて

こうして、社会人としての基礎体力と「松本ESテック」を社員として知る、そして仲間としての絆を深めた2週間でした。翌週は白井工場での研修を実施、自分で調べた製造工程調査レポートと、質問事項を持って、白井工場へ向かいます。白井では工程学習の他、品質管理部での研修があります。
まとめ

いかがでしたか。入社から2週間足らずですが、少しずつ、学生から社会人へと脱皮しようとしている彼らの様子をお伝えしました。オンボーディングはまだ始まったばかり、ゴールデンウィーク明けからはいよいよ現場でのOJTがスタートします。現場OJTでは直接携わることはできませんが、研修報告書や、面談、現場での様子を見守りながら、彼らの成長をサポートします。